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吉井 賢資
Journal of Alloys and Compounds, 305(1-2), p.72 - 75, 2000/06
被引用回数:13 パーセンタイル:61.56(Chemistry, Physical)Aサイト欠損ペロブスカイト酸化物CeTiOを合成した。真空中で合成したため、試料には1.5パーセント程度の酸素欠損があることがわかった。結晶構造は斜方晶Pmmmで、格子定数はa=3.8815Å,b=3.8621Å,c=7.7497Åである。本構造では、c軸方向にCeイオンの欠損が整列して単位格子が倍周期となっている。磁化の温度変化からは、明瞭な磁気転移は見いだせない。逆帯磁率プロットから、約60K以上ではキュリーワイス的で、セリウム一個あたりのモーメントは2.54ボーア磁子で、自由イオンCeのそれに近い。このことは、出発物質として4+のCeイオンを含むCeOを使用しているが、反応によってCeが3+になっていることを示唆する。60K以下ではキュリーワイスからのずれが見られた。2Kで測定した磁化-磁場曲線は常磁性的な直線ではなく、わずかながら屈曲する傾向が見られた。
吉井 賢資
Journal of Solid State Chemistry, 149(1), p.354 - 359, 2000/01
Aサイト欠損ペロブスカイトLnTiO(Ln=Pr及びNd)を合成した。合成はH-Ar気流中で行った。試料には少量の酸素欠損があり、LnTiOの化学式を有することがわかった。これらの結晶構造は斜方晶Pで表され、Ln欠損がC軸方向に整列したdouble perovskite構造をとることがリートベルト解析からわかった。両者とも、磁化率-温度曲線には低温2Kまで磁気秩序は見られなかったが、40K(Pr)及び100K(Nd)以下でキュリーワイス則からのずれが見られ、何らかの磁気秩序の兆候と考えられる。